熊本地震対応への教訓(熊本県)

今日明日の2日間かけ、熊本地震対応への教訓についての視察である。
良好だった点や、改善を要する点等々について伺うことができた。
まず良好だった点は、2年間の実対応教訓を導入したため指揮系統が確立されていて役割分担が明確であったこと。
被災状況や対応状況、今後の動き方等に自衛隊方式を導入したことが功を奏した。これについては、自衛隊出身者が災害本部の指揮を執っていたための事。
また、危機管理や防災関係の実務を経験していて3年以内に移動した職員が直ぐ復帰して援軍となった事も大きかったそうである。
改善を要する点としては、災害後の行政事務についてである。
例として、応急危険度判定や宅地調査、地震保険、罹災証明の認定、義援金の配分等についての基準が全国各自治体においてバラバラなため、応援に入った他自治体職員の判断基準が統一されていない。
そのため差異が生じてしまうため、全国統一基準の構築を早急に考えないといけないという点。
避難所位置の見直しや、行政主導の避難所運営の改善。
避難所においての女性&子ども優先の物資配布の確立。
等々、限られた時間の中で担当者から懇切丁寧な説明をいただいてきた。

古内 明 公式HP